「履歴書を書こうとしたけど、志望動機の書き方がわからない…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
とくに、高校生の場合、夏が近づくと就職活動が本格的に始まります。私も同じ経験をしてきたので、分からない気持ちが分かります。
この記事では、企業が高校生の志望動機で何を求めているポイントと、効果的に書くポイントを具体例とともにわかりやすく解説します。
志望動機を通じて、あなたの魅力をしっかり伝える方法を一緒に考えてみましょう!
採用担当者が志望動機で注目するポイント
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高校生の履歴書には志望動機の欄が大きく設けられています。単に志望理由だけでなく、自分の強みや魅力を具体的に記載してアピールが求められます。
では、企業の採用担当者は、志望動機の欄からどのような内容を期待しているのでしょうか。主な2つのポイントを2つ解説します。
自社である必要性
企業の採用担当者は、以下の6つを見ています。
- なぜこの企業を選んだのか、志望の強さはどの程度か
- 自己分析がしっかりと行われているか
- 企業について十分な理解があるか(企業分析の有無)
- 入社後の活躍がイメージできるか
- 企業の求める人材像と合致しているか
- 仕事に対する意欲や積極性が感じられるか
志望動機では、特に他社ではなく自社を選んだ理由が重視されます。そのためには、企業の事業内容やビジョンを深く理解し、自分の言葉でまとめる必要があります。
内容が他の企業にも当てはまるようでは「自社である必要性」を感じてもらえず、採用担当者に響きにくいです。
具体的には、企業の特徴やサービスをリサーチし、どの部分に魅力を感じたのか、そして自分の強みがどのように役立つのかを明確に記載しましょう。
また、入社後にどのように活躍したいかや、自分の性格が社風に合っていると感じた点を伝えるのも効果的です。
高校生の採用で評価の対象
高校生の採用では、次のような点も評価の対象になります。
- 若々しさや元気さがあるか
- 仕事への熱意を感じられるか
- 社員や職場環境との相性が良さそうか
志望動機を通じて、自分の魅力や意欲をしっかり伝えるのが、採用への第一歩です。
志望動機を効果的に伝える3つのステップ
ここでは、志望動機を効果的に伝える3つのステップを解説します。採用担当者に伝わりやすい文章を作成しましょう。手順は以下のとおりです。
- 先に結論を書く
- 「私はこの企業で〇〇をしたいと考えています」と明確に意欲を伝えます。先に結論を伝えると、その企業でやりたい内容が明確に伝わり、面接官に好印象を持たれやすいです。
- 結論に繋がる具体的なエピソードを書く
- 自分の経験や強みを示すエピソードを具体的に記載します。具体的なエピソードを盛り込むと、信憑性が高まります。
- エピソードを通じて、企業にどう貢献できるかを書く
- 自分のスキルや強みが、企業の目標達成や成長にどう役立つのかを説明します。企業に貢献できる部分を書ければ、面接官も採用後のイメージができるため、内定率も上がります。
3つのステップで志望動機がうまく書けない方に3つのポイント
志望動機がうまく書けない方は、以下の3つのポイントを試してみてくださいね。
- 自己分析のポイント
- 企業分析のポイント
- フィードバックをもらう
自己分析のポイント
学校生活やアルバイトを通じて得た経験を書き出します。
例えば、在学中に取得した資格、学校内での役割、成長できたイベントが挙げられます。
これらを通じて、自分の強みや得意分野を明確にしましょう。
企業分析のポイント
企業のホームページやブログから、以下の点を調べます。
事業内容、企業理念、経営方針、過去の実績です。その中で共感した点や興味を持った点を書き出します。
例えば「企業の〇〇事業に共感した」「このサービスを普段利用していて魅力を感じている」です。
これらの分析を行うと「この企業だからこそ働きたい」動機が自然と生まれるはずです。その気持ちを上述のステップに沿って整理しながら書き進めましょう。
フィードバックをもらう
文章がまとまらない場合は、一度書いた内容を声に出して読んでみるのがおすすめです。
他には家族や友人、先生に読んでもらい、わかりづらい部分をフィードバックしてもらいましょう。
志望動機は何度も書き直すうちにブラッシュアップされます。焦らず、少しずつ仕上げていきましょう。
採用担当者に響く志望動機作成のコツ
面接官や採用担当者は、多くの応募書類を短時間でチェックする必要があります。
その中で印象に残る志望動機を書くためには、次のポイントを意識しましょう。
- 文章は簡潔にまとめる
- 入社後の理想像を具体的に描く
- 自分の体験を企業の特徴やサービスと結びつける
文章は簡潔にまとめる
応募書類が日記のように長くなってしまうと、読む側に負担をかけてしまいます。
志望動機では、伝えたい部分を簡潔に整理し、重要な内容をわかりやすく表現するのが大切です。
入社後の理想像を具体的に描く
採用担当者があなたの志望動機を読んで、働いている姿をイメージできる内容が理想です。
「この部署で活躍したい」「この事業に挑戦したい」といった具体的な目標を書きましょう。
これにより、あなたが企業で果たしたい役割や貢献意欲が伝わります。
企業研究で得た情報を活用し、自分の理想像をリアルに描いてみてください。
自分の体験を企業の特徴やサービスと結びつける
ほかの応募者と差別化を図るために、自分の体験や価値観を企業の特徴やサービスと関連づけて伝えましょう。
例えば、以下のような企業を利用した内容が挙げられます。
- 企業のサービスを利用して感銘を受けた
- 企業理念に共感した理由を、自分の経験を交えて説明する
このような書き方をすると、企業分析と自己分析ができていると面接官に伝わり、説得力のある志望動機になります。
また、情報収集には企業のホームページや社員ブログ、さらには企業クチコミサイトを活用すると良いでしょう。
志望動機の例文と書き方のヒント
ここからは、志望動機をどのように書けばよいのか、2つの例文を紹介します。1つ目は企業理念に共感した例文を、2つ目は学園祭のエピソードを活用した例文です。
例文:経営理念に共感した志望動機
私は貴社の「◯◯で社会に貢献する」という経営理念に深く共感し、それを実現するために挑戦し続ける姿勢に魅力を感じました。
私は常に目標に向かって努力し続けたいと考えており、貴社が掲げる目標を達成するための行動力や向上心に強い憧れを抱きました。
特に、ホームページで拝見した現場で働く方の紹介記事に感銘を受け、自分もそのような人物になりたいと感じています。
貴社で成長し、目標達成に向けて全力で取り組みたいと考えています。
【ヒント】
企業理念への共感を伝えるだけではなく、どの部分にどのように共感したかを具体的に記載するのが重要です。担当者に「この企業でなければいけない」という理由が伝わる表現を心がけましょう。
例文:学園祭のエピソードを活かした志望動機
私は貴社のサービスを利用した経験があり、その感動をきっかけに、自分もサービスを提供する側になりたいと考え志望しました。
初めて貴社のサービスを利用した際、その丁寧さやお客様を大切にする姿勢に感銘を受け、感動した記憶があります。
高校の学園祭で案内係をした際には、お客様と直接話す楽しさを知り、接客業が自分に向いていると実感しました。
この経験を活かし、多くの人に貴社のサービスの魅力を伝えたいと考えています。
【ヒント】
実際に利用した経験や感動を具体的に記載すると、「その企業でなければならない理由」を強調できます。採用担当者に対して、企業分析や自己分析がしっかりできている印象を与えられるでしょう。
【まとめ】これで高校生の志望動機はバッチリ!
この記事では、高校生の就活で重要な志望動機の書き方を、各ポイントや例文をとおして分かりやすく解説しました。
企業ごとに「求める人物像」は異なり、応募する側にも「こういう職場で働きたい」といった理想があるはずです。まずは、志望動機を作成する過程で、企業が求める人物像と自分の理想を照らし合わせてみましょう。
自分に当てはまる部分や不足している部分、企業が特に期待しているポイントが見えてくれば、それを前向きに受け止め、自分の言葉で表現できるようになります。
採用担当者が限られた時間で応募者を理解するのは、決して簡単ではありません。しかし、書類審査や面接で自分の魅力を伝えるためには、諦めずに前向きな姿勢で挑み続けることが大切です。
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