転職活動を進める中で「やっぱり現職に残るべきか?」と悩むことはありませんか?
私自身も転職活動を経験し、現職に残るかどうか迷ったことがあるので、その気持ちが分かります。当時は現職に残らず転職したのですが、入職後に条件が変わっていて後悔した経験もあります。
本記事では、現職に残る3つの理由や私が経験した失敗談を解説します。また現職に留まるべきでない3つのケースや、内定を辞退する方法についても紹介します。
本記事を最後まで読んでいただければ、転職するべきか現職に残るべきかを判断する材料が得られるはずですので、ぜひ参考にしてもらえれば幸いです。
転職活動後に現職に残る3つの理由

転職活動を始めたのは良いものの、もしかして現職の方がいいのでは?と思う方もいるでしょう。
ここでは、転職活動を始めた後に現職に残る理由を、3つ解説します。
- 転職する理由があいまい
- 内定後のリサーチで合わないと気づいた
- 現職の仕事以外に興味が沸いた
転職する理由があいまい
転職する理由があいまいの方は、現職に残りましょう。
というのは、転職する理由があいまいの場合は、転職活動がうまくいかないからです。
もし転職活動がうまくいっても、新しい職場でも同じ悩みを抱える可能性が高いです。
以上を踏まえて、転職活動中の方は、現職に残り転職理由を明確にしましょう。
私は過去に、「今の職場より良い求人がないかな…」といったあいまいな理由で転職活動を始めたことがあります。
結果として転職は成功し、新しい職場に移ることができました。
しかし、いざ働いてみると環境はさほど変わらず、「もっとしっかり理由を考えて転職すればよかった」と後悔しました。
もしあのとき、転職理由が明確だったら「転職して良かった」と心から思えたかもしれません。
例えば、こんな理由があれば、納得感のある転職になったはずです。
- 「現職より年収を50万円増やしたい」
- 「資格取得のために実務経験が積める職場に入りたい」
- 「夜勤がない職場で働きたい」
このように、具体的な転職理由があると、転職先の選び方もブレません。
私の経験上、転職活動で内定がもらえたとしても、転職理由があいまいなうちは現職に残る方が良いと思います。
- 「本当に転職したいのか?」
- 「転職して何を得たいのか?」
この2つをしっかり考えたうえで転職しないと、私のように「転職したけどあまり変わらなかった」と後悔する可能性があります。
転職は、キャリアを大きく変える重要な決断です。焦らず、じっくり考えることが大切です。
留まるのも勇気。転職するのも勇気。1番いけないのはなんとなく現職に留まる。なんとなく転職。
中田潤一@キャリアとチャンコ🍲(@izulnakata 8:31 PM · Oct 9, 2022)
内定後のリサーチで合わないと気づいた
内定後のリサーチで合わないと気づいた場合は、迷わず現職に残りましょう。
その理由は、そのまま転職してしまったら、自分に合わない部分が辞める原因になるからです。
上記のように、内定をもらった後にしっかりとリサーチを行い、自分に合わないと気づいた場合は、現職に残るのが賢明です。
私は過去に、内定をもらって安心してしまい、リサーチを怠ったことがあります。
その結果、入社後に提示された年収が違っていたことに気付きました。
もしあのとき「本当に条件通りか?」と事前にしっかり調べていれば、不要な転職を避けられたはずです。
当時の私は「内定が出たし大丈夫だろう」と安心してしまい、給与の詳細や働く環境についての確認を怠りました。
しかし、入社後に「話が違う…」と気付いても、もう遅い。再び転職活動をするのが億劫で、そのまま我慢して働き続けることになりました。
もちろん、どんなにリサーチしても、実際に働いてみないと分からない部分はあります。
それでも、やらないよりは絶対にやった方がいい。
- 「給与の詳細(基本給・手当・賞与の有無)」を確認する
- 「職場の雰囲気や口コミ」をチェックする
- 「転職先の実態」を面接時や内定後に質問する
もし、リサーチの結果「自分に合わない」と感じたら、転職を無理に進める必要はありません。
この段階なら、内定辞退して現職に残るという選択肢も取れるので、慎重に判断しましょう。
今の会社、入社前から違和感があって(内定後の対応とか)
入社後も違和感?だらけで。
自分と合わないなーって思って。
でも一年目で辞めていいのかな、とか辞めた所で社会人として自分は大丈夫かなとか、転職しても今と同じままかなとか、
色々考えてズルズルきてしまった
まままま(@6GwqkG3nbj96VGl 7:41 PM · Oct 28, 2019)
現職の仕事以外に興味が沸いた
現職に不満はなくても、身体が仕事に慣れてくると、新しいことに興味が沸いてくるものです。
他の仕事に興味が沸く理由は、身体が仕事に慣れてくると、考える余裕ができるからです。
しかし、単なる興味で転職を決めてしまうと、今まで積み上げてきたスキルや経験を手放すことになります。
私は現職で働きながら、他の仕事に興味が沸いて転職したひとりです。
長く同じ職場にいると、「他の仕事も経験してみたいな」「違う業界ならもっと楽かも?」と思うこともありますよね。
私もまさにそうでした。
私が転職を決めた理由は、「給料が良さそう」「楽そう」という単純なものでした。
しかし、実際に転職してみると、思っていたほど楽ではなく、むしろ大変。
さらに、今まで積み上げてきた経験もリセットされ、新しい職場ではまた一からやり直し。
結果として、「やっぱり前の職場の方が良かった…」と後悔することになりました。
興味を持つこと自体は悪くありません。ですが、単なる興味だけで転職を決めると、失敗しやすいです。
転職を考えるなら、「本当に自分にとって必要な転職か?」をじっくり考えてみてください。
- 「今の職場で本当に改善できないのか?」
- 「転職することで、長期的に満足できるのか?」
- 「単なる興味ではなく、将来を見据えた選択か?」
これらをしっかり考えたうえで、「やっぱり転職したい」と思えたなら、それは前向きな転職です。
転職にはエネルギーも時間も必要です。だからこそ、焦らず慎重に判断することをおすすめします。
転職活動を始めた理由で現職に残らない3つのケース

現職に不満があり、転職活動を始めた方もいるでしょう。
中には、会社の体制や人間関係、キャリアアップしたい方もいます。
続いては、現職に残らないケースを、3つ解説します。
- 善悪の問題
- 人間関係がうまくいかない
- キャリアアップしたい
善悪の問題
現職で会社に対して善悪の問題があるのなら、転職先を探した方が良いでしょう。
なぜなら、このまま仕事を続けても、精神的に限界がきてしまい長く働けないからです。
例えば、法令違反や就業規則違反が挙げられます。
もし、会社に法令違反や就業規則違反がある場合は、早めに転職を検討しましょう。
私が転職を考えたきっかけは、会社の善悪の問題に気付いたことでした。
「このまま働き続けて大丈夫なのか?」と不安になったのです。
会社の問題といっても、単なる不満ではなく「自分のキャリアや人生に悪影響を及ぼす可能性があるかどうか」が重要です。
例えば、私のケースでは、明らかな法令違反や就業規則に反する行為がありました。
このまま働き続けていたら、知らないうちに違法行為に加担してしまうリスクもあったかもしれません。
会社の環境は、自分の働き方や将来にも大きく影響します。だからこそ「これは本当に許されることなのか?」と自問することが大切です。
私は結果的に、転職を決断して良かったと思っています。
もし当時、「まぁ仕方ないか…」と問題を見過ごしていたら、今ごろ後悔していたかもしれません。
- 会社の問題が自分のキャリアにどう影響するか考える
- 「この環境で長く働き続けられるか?」を冷静に判断する
- 違法行為やモラルの問題を感じたら、転職も視野に入れる
こうした視点を持つことで、後悔のない選択ができるはずです。
強い方々は理解してない。ダメな会社なら従業員が逃げればよい。逃げられないのは甘えって話なら労働法とかいらないよね。法令違反の会社を取り締まってくれるなら、労働者はわざわざ転職するみたいなハイリスクをやらずに済むわけですので。それができた自身の能力の高さで相手を殴ってはいけない
moltoke◆Rumia1p(@moltoke_Rumia1p 12:52 PM · Aug 16, 2018)
もし転職を考えているなら、無料で相談できるエージェントを活用すると安心です。
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人間関係がうまくいかない
職場の人間関係がうまくいかないと、精神的なストレスが増し、仕事のモチベーションも下がります。
そんなときは、身近な人に相談や考え方を変えてみましょう。
それでも改善しない場合には、現職に残らず転職を考えます。
一方で、人間関係がうまくいきそうな場合は、現職に残り様子を見ると良いでしょう。
職場の人間関係が原因で、仕事が辛くなることは少なくありません。
私も過去に、「考え方の違い」や「作業スピードの差」によって、人間関係が悪化する場面を何度も経験しました。
特に、意見の対立は人間関係を悪くする大きな要因でした。
そこで私は、極力中立的な立場を取り、対立を生まないように意識していました。
- 無理に自分の意見を押し付けない
- 相手の考えを尊重しながら会話する
- 必要以上に深入りせず、冷静に対応する
また、作業スピードの違いも人間関係に影響を与えていました。
とくに、作業が遅い人が責められる場面が多い。
私は比較的早く仕事ができたので問題はなかったのですが、周囲のギスギスした雰囲気に違和感を覚えていました。
こうした対策をしていたことで、人間関係の大きなトラブルには巻き込まれずに済みました。
しかし、どんなに気を付けても、人間関係が悪い職場では働き続けること自体がストレスになります。
結局、私は「この環境では長く働けない」と判断し、転職を決めました。
- 「人間関係を良くしようと努力しても改善しない」
- 「ギスギスした職場にいるだけで疲れる」
そんな状況が続くなら、無理をする必要はありません。
転職を決めたことで、私はストレスを手放し、より良い環境で働けるようになりました。
職場の別れの大半は、人間関係
異動や転職、新規入社、メンバーが入れ替わることには大きな意味を持つ。
そして、影響も大きい。代わりの効く仕事でなければ尚のこと。
どんな活動でも人と協働することが大半。
だからこそ関係の質にいつもで注目する必要がある。
日下部竜太◆RARECREW社長/25歳で介護業界へ転身した元理系研究者(@RARECREW_CEO 7:41 AM · Oct 7, 2022)
キャリアアップしたい
現職でキャリアアップできるなら、もちろん転職する必要はありません。
しかし、現職ではスキルアップが望めない、キャリアの成長が難しいと感じる場合は、転職するタイミングでもあります。
私は介護職として、7年かけて施設長兼管理者まで昇進しました。
しかし、これは同じ会社で昇進したわけではなく、転職を繰り返しながらキャリアを積み重ねた結果です。
キャリアアップのために転職を選んだ理由
- 施設長や管理者のポジションは限られているため、枠が空くのを待っていてはチャンスが来ない
- 上司によって評価基準が異なるため、同じ職場に留まると昇進の機会が狭まる
- 施設形態ごとに経験を積むことで、スキルの幅を広げられる
特に、キャリアアップを目的とした転職では「情報収集」が重要になります。
私も最初は不安でしたが、リクルートエージェントを利用したことでスムーズに転職を進めることができました。
- 転職アドバイザーが希望に合った求人を探してくれる
- 一般には出回らない非公開求人にアクセスできる
- 職場の雰囲気や内部事情も教えてもらえる
このようなサポートを活用することで、より自分に合った職場でキャリアアップを実現できました。
また、キャリアアップを成功させるためには、人間関係のつながりも大切です。
- 良い人間関係を築くことで、思わぬチャンスが舞い込むことがある
- 実際に、退職した会社から高待遇のオファーが来たり、昔の同僚から声をかけられたりした
つまり「転職=ゼロからのスタート」ではなく、過去の人脈も活かせるのです。
キャリアアップを目指すなら、転職だけでなく、周囲との関係を大事にすることも成功の秘訣だと感じました。
転職活動で内定したけど現職に留まる人の内定辞退する方法

次は、転職活動で内定獲得したものの、希望の条件になっていなかったケースです。
ここでは、内定辞退して現職に留まる連絡方法を、3つ解説します。
- 内定辞退の連絡をする期間
- 内定辞退の連絡方法(電話・メール)
- 内定辞退の理由は伝えないほうがいい?
内定辞退の連絡をする期間
内定辞退の連絡は、一般的には1週間以内にするのがマナーです。採用担当者は採用を前提として内定を出しているため、内定を辞退するなら、できるだけ早く連絡するのが重要です。
他にも、内定通知が来る前に現職に残ることを決めているなら、先に内定辞退の連絡をしても問題ありません。採用担当者も内定辞退と分かれば、次の候補者を探す必要があるため、無駄な時間をかけさせないようにしましょう。
実は、内定承諾書にサインをしたあとでも、入社予定日の2週間前までなら内定辞退はできます。
なぜかというと、企業の内定承諾書には法的効力がないため、双方が合意のうえなら内定辞退が可能なのです。
「いつまでに内定辞退の連絡をすべきか」の相談を受けるのだけど「オファーを受けないなら早めに辞退して」と言ってる。理由はシンプルであなたが思っている以上に企業は本気で採用をしていて、あなたがダメなら他を探したいから。転職はお見合いみたいなもので、思わせぶりはよくないのよ…。
焼酎ハンター🦸🏻♀️ゆり|40-50代の転職を応援(@shochu_hunter 5:28 AM · Sep 3, 2022)
内定辞退の連絡方法(電話・メール)
内定辞退は、できるだけ早く電話で伝えるのがマナーです。ただし、電話をする時間帯は相手企業の営業時間内にしましょう。ただし、メールで内定通知を受け取ったときは、メールで伝えて問題ありません。
もし、電話をして相手企業が休業日だった場合は、電話した旨をメール文に書いて送信し、後日あらためて電話する流れにするのが丁寧です。
その際、内定辞退の理由を簡潔に述べ「貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」といった感謝の気持ちを伝えると、印象が良くなります。
転職エージェントを利用して内定をもらっている方は、アドバイザーに内定辞退する旨を伝えましょう。
内定辞退の理由は伝えないほうがいい?
内定辞退の理由を伝える際、「他社の条件が良かった」「やっぱり現職に残ることにした」など、詳細を伝えすぎる必要はありません。
というのは、内定辞退の理由を聞かれてもいないのに、自分から企業にそのまま理由を伝えてしまうと、マイナスイメージを与えてしまうからです。あくまでシンプルに「熟考した結果、今回は辞退させていただきます」と伝えるのがベストです。
採用担当者から理由を聞かれるケースもありますが、そのときは内定辞退の理由を伝えます。採用担当者に失礼のない範囲で「一身上の都合により」「第一志望が決まりました」などの理由にしましょう。
【Q&A】転職活動で内定辞退した場合の質問

ここでは、転職活動で内定辞退した場合の質問に答えます。
内定後の辞退はどうなるの?
企業側は、正当な理由がない限り、内定を打ち切ることができません。
内定者側は、内定辞退の意向を伝えれば辞退できます。
内定辞退のべナルティはありますか?
内定辞退のペナルティは一切ありません。
ところが、企業によっては損害賠償や違約金として、請求してくる場合があります。
ですが、法律上の内定では、お互いの事情により解除する約束になっているため、ペナルティを受けるような契約は成立しません。
とはいえ、企業側も採用するつもりで内定を出しているため、内定辞退をするのなら早く伝えるのがマナーです。
内定辞退の理由で多かったのは?
もっとも多かった内定辞退の理由は「希望の条件ではなかった」というものです。
例えば、内定をもらう前の企業情報では希望の条件だと思っていたら、内定後の話で合わないと気づいたケースが挙げられます。
気を付ける点は、内定が決まったと安心して入社してしまうと「こんなはずじゃなかった」となる可能性が高いため、必ず内定後は詳しく話を聞いておくことです。
【まとめ】転職活動して現職に留まるのもあり
本記事では、転職活動で現職に残る3つの理由や私の失敗談と、内定辞退する方法も詳しく解説しました。
転職活動をした後に、現職に残るか転職するかで悩む場面はよくあります。
以下は、この記事のまとめになります。
- 現職に残るべき3つの理由
- 転職理由があいまい
- 内定後のリサーチで合わないと気づいた
- 現職の仕事以外に興味が沸いた
- 転職すべき3つのケース
- 善悪の問題がある
- 人間関係が悪い
- キャリアアップを目指したい
また、内定が確定したあとの辞退方法も、相手企業に配慮して早めに丁寧に連絡するのが重要です。
本記事が、転職活動の判断材料になれば幸いです。
いまの職場に不満があっても、「転職すべきかどうか迷っている」方もいるかもしれません。
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