履歴書の作成は、転職活動において重要なステップの一つです。しかし「どこから手を付けて良いか分からない」「何をどのように書けばよいのか」と不安に感じる方も多いでしょう。
特に初めての転職やアルバイト経験が多い方は、履歴書の書き方に悩みがちです。私もその気持ちがよくわかります。
この記事では、履歴書を作成する準備から応募後の対応まで、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、自信を持って履歴書の書き方が分かるようになり、採用担当者にしっかりと自分をアピールできるようになります。履歴書作成の悩みを解決したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
就職・転職に向けて履歴書を書く前の準備
はじめに、履歴書を書く前に準備しておくべきポイントを解説します。
- 情報整理
- 紙するかオンラインにするか?
- 履歴書作成ツールとフォーマット
情報整理
履歴書を作成する前に、必要な情報を整理しておきましょう。
- 個人情報・連絡先
- 学歴・職歴
- 資格・スキル
まずは、個人情報や連絡先を調べておきましょう。その後、学歴や職歴を振り返り、書くべき内容をリストアップします。
特に、職歴に関しては、入社日・退職日・担当業務などを明確にしておくと、あとで書くときに楽です。資格やスキルも、応募企業に合わせて整理しておきましょう。
事前にこれらの情報を整理すると、書くときの手間を省き、スムーズに履歴書が書けます。
履歴書は紙とオンラインどちらを選ぶ?
履歴書には、紙の履歴書とオンライン履歴書(デジタル履歴書)の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、適切な方法を選びましょう。
- 紙の履歴書
- オンライン履歴書
紙の履歴書
紙の履歴書は、特に伝統的な企業やオフィスワークで重視される場面が多いです。
- 伝統的な企業では好まれる場面が多い
- 手書きで作成する場合、丁寧さをアピールできる
- 郵送や持参が必要
企業よっては、手書きで提出する場合もあり、書式やフォーマットを守る必要があります。
しかし、紙の履歴書の場合は手書きで作成するため、企業側に丁寧さが伝わります。
郵送や持参が必要になるものの、好印象を与えられます。
オンライン履歴書
オンライン履歴書は、パソコンから簡単に更新できるうえにデジタルで管理できるため、転職活動を効率的に進められます。
さらにインターネットを通じて送信できるため、郵送の手間を省ける点も魅力です。
- デジタルで簡単に更新・管理できる
- 企業にオンラインで送信でき、手間がかからない
- 誤字脱字を防ぐツールを活用できる
アプリやツールを使用すれば、誤字脱字を防げる点や、企業の指定フォーマットに対応しやすい点も良いでしょう。
紙とオンラインの選び方は、応募先の企業や業界の文化に合わせて、適切な方法を選びましょう。
どちらの場合も、履歴書の内容は正確で分かりやすく、自己PRや職歴をしっかり書くのが大切です。
履歴書作成ツールとフォーマット
履歴書を作成する際は、便利なツールやフォーマットを活用すると、書き方に悩まずスムーズに作業できます。
例えば、オンラインで利用できる履歴書作成ツールやテンプレートは、初心者でも簡単に作成できます。
- オンライン履歴書作成ツール
- テンプレートの活用
- PDF形式で保存
履歴書作成ツールとフォーマットは、書式やレイアウトの選択だけでなく、内容の入力もガイドしてくれるため、書き方に自信がない方にもおすすめです。
さらに、オンライン提出の場合、PDFフォーマットを利用すると、送付時のマナーや注意点に気を使うことなく、きれいな状態で履歴書を送れます。
もし紙で提出する場合は、印刷してクリアファイルに入れると見た目も整い、より良い印象を与えられます。
ツールやフォーマット選びは、目的に合わせて書き方も変えて、また提出方法に応じて最適なものを選びましょう。これにより、履歴書作成が格段に効率化されます。
就職・転職向け履歴書の書き方
履歴書を書く際、書き方を間違えると、せっかくのアピールポイントが伝わりません。
ここでは、履歴書の欄に書く箇所を、分かりやすく解説します。
履歴書のフォーマット
履歴書を作成する際、下記の厚生労働省が配布しているフォーマットを使用します。

以下の厚生労働省のホームページから、ダウンロードできるフォーマットです。
履歴書が必要な方は、上記をクリックすれば、厚生労働省のホームページからダウンロードできます。
続いて、履歴書に書く項目は、以下のとおりです。
日付
履歴書には、必ず日付を書く必要があります。日付の記入は、書類の提出日や応募のタイミングを明確にするために重要です。
- 郵送の場合:投函日を書く
- オンライン提出の場合:送信日を書く
郵送の場合は、封筒に投函した日を書きます。これにより、企業側が書類を受け取った日付を判断でき、応募のタイミングがわかりやすくなります。
オンライン応募の場合も同様に、送信日が日付です。送信日を書くと、応募がオンラインで行われた証明とされ、応募の正式なタイミングがわかります。
日付を正しく書くだけで、履歴書全体の信頼性を高めるポイントになります。記入漏れや誤った日付を書くと、企業側に不安を与える可能性があるため、特に注意が必要です。
日付を書く際には、誤りがないように、しっかり確認しましょう。
氏名・連絡先
履歴書において最初に書く項目の一つが氏名です。氏名は、必ずフルネームで書いてください。略称や省略形は避けて、正確に書きます。
- 氏名はフルネームで正確に書く
- ふりがなをつけ、読みやすくする
- 日中つながりやすい電話番号とメールアドレスを書く
また、氏名の横にはふりがなも必ず書きましょう。これにより、採用担当者が正確に名前を認識しやすくなります。
連絡先に関しては、日中つながりやすい電話番号と、メールアドレスを書きます。特に電話番号は、業務時間中に連絡が取れる番号を書くのが重要です。
また、メールアドレスも同様に、頻繁にチェックしているものを書きましょう。
写真
履歴書における写真は、応募者としての第一印象を大きく左右する重要なポイントです。
- ビジネス向けの服装を着用
- 背景はシンプルに(無地が理想)
- デジタル写真の場合は高解像度で送付
ビジネス向けの服装を着用
写真を撮影する際は、ビジネスにふさわしい服装を選びましょう。
男性の場合はスーツやジャケットを着用し、女性の場合もスーツや清潔感のある服装が望ましいです。
過度にカジュアルな服装は避け、職場でのイメージを意識した服装を心がけましょう。
背景はシンプルに(無地が理想)
背景はシンプルなものを選ぶのが大切です。
無地の背景が最も適していますが、もし背景に何かを選ぶ場合でも目立たない色合いや、清潔感のある場所を選んでください。
忙しい背景やごちゃごちゃしたものが写り込むと、視覚的に乱れてしまい、履歴書の印象が悪くなりかねません。
デジタル写真の場合は高解像度で送付
オンライン応募の場合は、写真をデジタルデータとして送信します。
デジタルデータでは解像度が低すぎると、顔がぼやけて見える場合があります。
できるだけ高解像度の画像を使用し、明るく鮮明な写真を選ぶのも重要です。
履歴書の写真は、応募者の印象を決定づける重要な要素となるため、最も良い自分を表現するよう心がけましょう。
学歴・職歴
学歴・職歴は、履歴書で自分をアピールする大切な部分です。

学歴は高校卒業以降を書いて、職歴は時系列順に整理します。過去の経験を具体的に書いて、どのように役立ったのかを明確にしましょう。
具体的な成果や役割を強調すると、採用担当者に印象づけやすくなります。
また、ネガティブな職歴がある場合でも、ポジティブな視点で捉え、学んだエピソードや成長した部分を伝えるのが大切です。
退職理由は「一身上の都合により退職」とシンプルに書くのもポイントです。
どんな経験も、応募先企業にどのように貢献できるかを示す材料として活用しましょう。
資格・免許
履歴書には、これまでに取得した資格や免許を書き込みます。
資格や免許は、応募者が持つスキルや知識を示す重要な証拠となるため、どのような資格を持っているかは非常に重要です。
しかし、すべての資格を書くのではなく、応募する職種に関連性のあるものを優先して書くのが大切です。
例えば、営業職に応募する場合は、販売士やマーケティングに関する資格を最優先に書きます。
一方、IT関連の職種に応募する場合は、プログラミング言語やシステム設計に関連する資格が重要です。
応募職種と関係の薄い資格は、書かなくても問題ありません。資格を書き込む際は、資格名の他に取得した日付も書き込みます。
応募する職種に直接役立つ資格を書き込み、自分のスキルを最大限にアピールしましょう。
自己PR・志望動機の書き方
履歴書の「自己PR」や「志望動機」は、あなたを印象づける重要な部分です。

自己PRでは、自分の強みや過去の経験を、具体的にエピソードを交えて伝えるのがポイントです。
採用担当者に「この人を採用したい!」と思わせる書き方が重要です。
成功事例を交えると、実績を裏付けられるため、説得力が増します。
志望動機には、企業への熱意や、これまでの経験をどのように活かせるかを具体的に書きます。ポイントは「なぜその企業なのか」を明確にすること。
これらをうまく表現できれば、より魅力的な履歴書に仕上がります。
履歴書を提出する前に確認するべき項目
履歴書を提出する前の最終確認は、とても重要です。
書き漏れや誤字脱字を防ぐために、提出前にチェックすべきポイントをしっかり押さえておきましょう。
ここでは、見落としがちな確認項目について詳しく解説します。
書き込む内容の最終確認
履歴書を送信する前に、最終確認を行うのはとても重要です。
間違った書き方をしていないか、以下を確認してください。
- フォーマット
- 誤字脱字
- 名前
- 住所
- 電話番号
- 添付資料(資格など)
これらを見落とすと、せっかくの応募が台無しになってしまうため、慎重にチェックしましょう。
添付書類の準備
履歴書だけでなく、職務経歴書や資格証明書、推薦状など、必要な書類を準備するのも重要です。
応募先によって求められる書類は異なりますが、職務経歴書は特に重要です。これにより、あなたのキャリアやスキルが具体的に伝わります。
また、証明書類や資格証明書も、応募先が要求している場合は必ず添付しましょう。
以下にチェック項目をまとめました。
これらをしっかり準備すると、採用担当者に対して信頼感を与えられます。
履歴書の提出方法と応募後の対応
履歴書の提出方法やタイミングも、採用担当者に良い印象を与える大切なポイントです。
オンライン提出と郵送は、どちらを選ぶべきか。応募書類の提出後の対応についても、しっかり把握しておきましょう。
ここからは、履歴書の提出方法や応募書類の提出後の対応を解説します。
郵送とオンライン応募の提出方法
郵送する場合
- 送付状を添付
- A4サイズの封筒
- 宛名を正しく書き込む
送付状を添付
郵送で応募書類を送る際、まずは送付状を添付するのが大切です。
送付状は、応募書類の内容を簡潔に伝えるための重要なポイントです。
自己紹介や応募の意図、必要な書類が同封されている旨を明記すると、受け取る側がスムーズに内容を理解しやすくなります。
送付状は丁寧に書き、必要事項を漏れなく書き込むように心掛けましょう。
A4サイズの封筒
次に封筒についてですが、A4サイズの封筒を使用するのが一般的です。
特に注意したいのは、書類を折らずに送る方法です。
折り目がついてしまうと印象が悪くなり、書類が傷つく可能性もあるため、できるだけきれいに保つようにしましょう。
宛名を正しく書く
宛名を書くのは非常に重要です。応募先の企業名や担当者名を正確に書いておくと、書類がスムーズに届きます。
また、送る際は簡易書留を選ぶのがおすすめです。
簡易書留は、送った書類が確実に届けられたかどうかの証明ができるため、安心感が増します。
紛失や誤送のリスクを避けるためにも、簡易書留の利用を検討しましょう。
オンライン応募の場合
- ファイル形式はPDF推奨(改変を防ぐため)
- ファイル名は「履歴書_氏名.pdf」のように明記
- 送信前に誤字脱字をチェック
ファイル形式はPDF推奨(改変を防ぐため)
オンライン応募では、応募書類をデジタルで送信するため、ファイル形式に注意が必要です。
特に、PDF形式を使用するのが推奨されます。
PDFは改変を防ぎ、受け取った側がどの端末でも正しく表示できるため、安心して書類を送れます。
ワード文書や画像ファイルなど、他の形式に比べてPDFが最も一般的に求められる形式です。
ファイル名は「履歴書_氏名.pdf」のように明記
応募書類を送信する際には、ファイル名も非常に重要です。
ファイル名を「履歴書_氏名.pdf」のように、氏名が分かるように明記しましょう。
ファイル名が明記されていれば、企業側がファイルを簡単に整理でき、応募者が誰であるかがすぐに分かります。
ファイル名を曖昧にしてしまうと、混乱を招いたり、見落とされる原因になりかねません。
送信前に誤字脱字をチェック
送信前には、必ず履歴書の書き方に間違いがないか、チェックが必要です。
特に、履歴書や職務経歴書には細かな情報が書いてあるため、少しのミスが大きな印象を与える可能性があります。
誤字脱字を見逃さないように、数回に分けて確認しましょう。
もし可能であれば、誰かに見てもらうのも良い方法です。
履歴書を提出後の対応
履歴書を送った後も、適切な対応が求められます。
- 履歴書が届いたか確認する
- オンライン応募の場合は送信履歴をチェック
- 面接の案内が来たら、迅速に対応する
- 面接後のお礼メールを送ると好印象
対面面接の場合
応募書類を提出した後、次に重要なのは面接の日程調整です。このプロセスを迅速かつ丁寧に行うのが大切です。
企業から面接日程の連絡が来た場合、まずは確認の返信を忘れずにしましょう。
特に、面接の日時や場所は、再度確認するのをおすすめします。
誤解を防ぐためにも、具体的な詳細を確認しておくと、当日の不安を減らせます。
オンライン面接の場合
オンライン面接の場合、面接日程が決まった後は、事前に使用するツールや接続環境の確認を行いましょう。
オンライン面接では、ツールやネットワーク環境の不具合が、面接の進行に支障をきたす場合があります。事前にテストを行い、問題なく接続できるように確認するのが必要です。
また、面接当日の時間前に再度確認しておくと安心です。万が一、数日以内に企業から連絡がない場合は、適切なタイミングでフォローアップのメールを送るのをおすすめします。
連絡が遅れている場合、再度自分の応募について確認するのは、決して不礼にはなりません。冷静に、誠実な態度でフォローアップすると、企業に対してポジティブな印象を与えられます。
就職・転職向け履歴書の書き方に関するよくある質問
履歴書を作成する際には、さまざまな疑問や不安がつきものです。特に、書き方や必要事項で迷う場面があるでしょう。
こちらでは、履歴書の書き方に関するよくある質問を取り上げ、みなさんの不安を解消できるように答えていきます。
履歴書の写真は必要?
履歴書に写真を添付するのは一般的に求められていますが、最近では一部の企業では写真がなくても問題ないケースも増えています。
写真が必要かどうかは、求人情報や企業の指定に基づいて判断しましょう。
もし指定がない場合でも、面接時に対面で会うのを考慮して、清潔感のある写真を準備しておくのがおすすめです。
写真があると良い印象を与えられるため、積極的に準備しておくと良いでしょう。
転職活動時の履歴書における職歴の扱いは?
転職活動で履歴書に職歴を書く際は、前職での経験やスキルを簡潔にまとめるのが重要です。
特に、転職先でどのような貢献ができるかを示すために、業務内容や実績を具体的に書きましょう。
職歴が長い場合や複数の職場を経ている場合は、関連性のある経験に焦点を当て、無駄な情報を省くと良いです。
また、空白期間がある場合は、その理由も簡潔に説明しておくと安心です。
アルバイト経験はどう書く?
アルバイト経験も履歴書に書く際は、業務内容やスキルを明確に伝えるのが大切です。
特に、どのような仕事をしていたのか、どんな成果を上げたのかを具体的に書きましょう。
たとえば、接客業であれば「お客様対応や売上アップに貢献」といった形で成果を強調します。
もし転職を目指す場合、アルバイト経験が直接的に関係ない職種でも、得たスキルや知識をアピールするのが効果的です。
【まとめ】就職・転職向け履歴書の書き方をマスターしよう
この記事では、履歴書を書く前の準備から応募後の対応まで、詳しく解説しました。
履歴書の書き方をマスターすれば、採用担当者に良い印象を与え、自信を持って応募できます。
また、アルバイト経験や職歴も、仕事内容や成果を詳しく書くと、あなたの魅力がより具体的に伝わります。以下のポイントも重要です。
- 情報を整理し、準備を整える
- 適切なフォーマットを選び、丁寧に書き込む
- 自己PRや志望動機で自分の強みをアピールする
- 応募後の対応も忘れずに行う
これらのポイントを押さえて、企業に伝わる内容を意識し、履歴書作成をスムーズに進めましょう!
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→【例文あり】転職向け志望動機の書き方│面接で好印象を与えるポイント【面接官視点あり】
参考資料:
→厚生労働省ホームページ:厚生労働省履歴書様式:Excel版
→厚生労働省ホームページ:厚生労働省履歴書様式:PDF版
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