「介護職の仕事内容に喀痰吸引がある?」
こんなお悩みはありませんか?
介護職の方でも研修を修了すれば、喀痰吸引ができるようになりますが、肝心の研修内容が分かりませんよね。
本記事では、介護職がする喀痰吸引の基本研修と実地研修を解説しています。
本記事を読めば、介護職がする喀痰吸引の研修内容が分かるため、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
介護職が喀痰吸引する2つの研修内容とは?
はじめに、介護職がする喀痰吸引する2つの研修内容を解説します。
基本研修
基本研修には、以下の講義50時間と演習があります。
講義の項目 | 必要時間数 |
---|---|
人間と社会 | 1.5 |
保健医療制度とチーム医療 | 2 |
安全な療養生活 | 4 |
清潔保持と感染予防 | 2.5 |
健康状態の把握 | 3 |
高齢者および障害児・者の喀痰吸引の概論 | 11 |
高齢者および障害児・者の喀痰吸引概論実施手順の解説 | 8 |
高齢者および障害児・者の経管栄養の概論 | 10 |
高齢者および障害児・者の経管栄養実施手順の開設 | 8 |
筆記試験 | 1 |
合計 | 50 |
演習の項目 | 実施回数 |
---|---|
喀痰吸引(口腔内) | 5回以上 |
喀痰吸引(鼻腔内) | 5回以上 |
喀痰吸引(気管カニューレ内部) | 5回以上 |
経管栄養(胃ろう) | 5回以上 |
経管栄養(経鼻経管栄養) | 5回以上 |
救急蘇生法 | 1回以上 |
上記の基本研修は、実務者研修の「医療的ケア」と同じ扱いです。
もし、介護福祉士を目指される方は、喀痰吸引等研修ではなく実務者研修を受けると良いでしょう。
その理由は、実務者研修なら介護福祉士の受験要件に該当するのに対して、喀痰吸引研修では「喀痰吸引」が可能になるだけだからです。
ただし、実務者研修だけでは「喀痰吸引」はできないため、次の章で解説する「実地研修」も受けましょう。
実地研修
基本研修と実地研修を修了すれば、喀痰吸引ができる資格が得られます。
以下の実地研修の項目と、実施回数を見てみましょう。
実地研修の項目 | 実施回数 |
---|---|
喀痰吸引(口腔内) | 10回以上 |
喀痰吸引(鼻腔内) | 20回以上 |
喀痰吸引(気管カニューレ内部) | 20回以上 |
経管栄養(胃ろう) | 20回以上 |
経管栄養(経鼻) | 20回以上 |
上記の実施回数を実践して、指導看護師から合格をもらえたら修了です。
実施回数が多く感じますが、介護現場によっては1週間程度で終わります。
介護現場で喀痰吸引をするには
介護職がする喀痰吸引は、2つの研修を受けた者に限られています。研修を受けた者は、実際の介護現場で、医師や看護師の指示に基づいて行います。
喀痰吸引等研修、実務者研修、介護福祉士(喀痰吸引等研修を修了した者)を取得している介護職は、それだけでは喀痰吸引はできません。
実際に介護現場で喀痰吸引をするには、自分が勤めている事業所が知事の登録を受けている必要があります。他にも、本人や家族の同意書も必要です。
その他に、医師からの指示に従い計画書を作成しなければなりません。ちなみに、医師や看護師が監督の元で喀痰吸引を実施した内容は、実施報告書を作成し記録として残しておかなければなりません。
以上のように、介護職員が喀痰吸引をするまでに研修を受けたり、事業所が知事の登録を受けたりすることで、介護現場で喀痰吸引ができるようになります。
介護職員がしたら医療行為にあたる仕事内容
介護職は医療従事者ではないため、医療行為が禁止されています。
ここでは、介護職がしたら医療行為に当たる仕事内容を解説します。
上記の5つは、介護現場で必要とされる場面がありますが、介護職はできないため注意が必要です。
中でも、巻き爪は見分けが難しいケースもあるため、現場の看護師に確認してもらいましょう。
【まとめ】介護職員も研修を受ければ喀痰吸引ができる
この記事では、介護職が喀痰吸引をするために、必須の研修2つと医療行為に当たる仕事内容も解説しました。
介護現場では、喀痰吸引以外にも医療行為に直面する場面があるため、研修を受けて備えておく必要があります。
介護職ができる仕事内容を理解し、必要であれば研修を受けて仕事の幅を広げていきましょう。
こちらのまとめ記事「今さら聞けない介護職とは?仕事内容に興味がある方に3つに分けて解説」は、介護職の仕事内容に関して解説していますので、良かったら合わせて読んでみてくださいね。
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