「介護職が向いていない理由で辞める人は甘えですか?」こんなお悩みを抱えていませんか?
介護現場で働いていると、向いていないと思う瞬間がありますよね。
本記事では、介護職が向いていない人の4つの特徴を解説しています。
本記事を読めば、試してほしい3つの対処法や私の経験談からヒントが得られるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
介護職が向いていない人の4つの特徴

介護職で働いていると、自分に向いていないと感じる場面もあるでしょう。
ここでは、介護職が向いていない人の特徴を、4つ解説します。
- 潔癖症がある
- 体力がない
- 他者と話すのが苦手
- 他者と協力するのが苦手
潔癖症がある
介護現場では、潔癖症が原因で向いていないと思う人も少なくありません。
というのは、介護職の業務に排せつ介助や入浴介助があるからです。
ちなみに、見るのも触るのもできない方も、介護職が向いていない可能性はあります。
介護の仕事を始めたばかりの頃、私は身体介護に対して少し抵抗がありました。
特に、直接触れることや排泄介助などは「自分にできるのか?」と不安を感じていました。
しかし、実際に現場で働いてみると、回数をこなすうちに少しずつ慣れていくことに気付きました。
最初は抵抗があっても、何度も繰り返すことで少しずつ感覚が変わっていきます。
私の場合、以下のようなことを意識することで、徐々に苦手意識を克服できました。
- 「手袋をする」「適切な消毒をする」など、衛生管理を徹底する
- 作業の流れを覚えてスムーズに行えるようにする
- 「きれいに仕上げること」に意識を向ける(例:清潔な状態で終えると達成感がある)
最初は時間がかかりましたが、回数を重ねるうちに「どうすれば快適に仕事ができるか」を考える余裕が生まれました。
潔癖症の度合いにもよりますが、私自身は「慣れることで受け入れられる部分もある」と感じました。
もちろん無理をする必要はありませんが、「少し抵抗があるけど、やっていけるかも?」と迷っているなら、まずは「回数をこなしてみる」ことをおすすめします。
結局さ、介護=下の世話ってイメージなわけよ。認知症介護の大変さなんて、一般人には想像が付きにくいのよ。募集で人が来ないのは、遣り甲斐云々じゃなくて、その報酬で汚いモンは触れないって世間一般の反応なんじゃないの?俺達ゃ慣れちゃってそんな感覚麻痺してるけどさ。
mojya🚵♀TREKファンのサイクリスト(@nphantom Apr 14, 2019)
体力がない
介護現場では、ある程度の体力が必要なため、向いていないと諦める人もいます。
その理由は、利用者に合わせて移動介助・排せつ介助・入浴介助で体力を消耗するからです。
とくに、はじめて身体介護をする人は慣れていないため、すぐに汗だくになりバテます。
ちなみに、体力がなくてバテテしまうと、集中力が低下し事故につながる可能性が高くなります。
介護の仕事で特に体力を使う場面といえば、移動介助や入浴介助です。
私が特にきつかったのは、体重95キロ近い利用者の移動介助でした。
実際に体力を消耗した場面
最初は「体力がないと介護は無理かも…」と思っていましたが、続けているうちに体力がついてくることを実感しました。
また、体力だけでなく、正しいボディメカニクス(体の使い方)を学ぶことで負担を減らせることも分かりました。
例えば…
体力面が不安でも、工夫や経験でカバーできる部分も多いので、最初から諦めなくても大丈夫です!
暑くて普通に働いているだけでも疲れる😖💦
凪@働きやすい介護施設を皆で作りたい☺️(@tashikanakoto77 Jul 30, 2022)
入浴介助の時は入居者さんと一緒にお風呂に入ったのかと思うほど汗かくし💦
介護のお仕事は言うまでもなく、体力がないと出来ないね🍀
私よりも遥かに歳上の職員さんで元気に動いている人もいて、本気で凄いと思う。
他者と話すのが苦手
他者と話すのが苦手な人も、向いていない人の特徴のひとつです。
というのも、介護職の仕事には利用者とのコミュニケーションが必要不可欠だからです。
具体的には、日頃の会話から利用者の身体の調子や悩みを聞いたり、認知症を患っている方にはコミュニケーションを多くとったりします。
ちなみに、他者の中には職員同士のコミュニケーションも含まれるため、連携をとるときに上手くいかず向いていないと感じる人もいます。
介護の仕事は利用者や職員とのコミュニケーションが求められますが、最初から上手に話せなくても大丈夫です。
私も最初は、利用者とどう話せばいいのか分からず、ぎこちない対応ばかりしていました。
しかし、何度も話をしていくうちに、利用者の特徴が分かり、自然と会話ができるようになったんです。
特に、以下のようなポイントを意識すると、会話がスムーズになりました。
職員同士の会話も、無口な人は普通にいます。
黙々と仕事をするタイプの職員もいるため、無理に会話をする必要はありません。
実際、介護現場では以下のような人がいます。
どのタイプでも仕事はできるので、「話すのが苦手だから無理かも」と悩まなくても大丈夫です!
1つだけ気を付けたいポイント
話すのが苦手でも、「相手から話しかけられたときに明るい声で返事をする」ことは大切です。
例えば…
このように簡単なリアクションができれば、会話が苦手でも問題ありません。
介護職全員に正しい知識と技術があるわけではありません。
みんな悩み、思考錯誤しながら働いています。
周りのスタッフと話す機会があって、
ちゃんとしてるイメージの先輩でも、わからない知らないことがあるって以外な発見。人付き合い苦手ですが、たまに話してみるのも面白い。
🌃のら@介護夜勤の人(@noranora0259 Oct 6, 2020)
他者と協力するのが苦手
他者と協力するのが苦手な人も、介護職が向いていない人の特徴です。
なぜなら、自分のコミュニケーション力や仕事の理解度の違いで、些細なミスを繰り返すからです。
例えば、他者から頼まれた仕事を、しっかり情報交換しておけば良いのですが、コミュニケーション不足で失敗します。
実際に、他者と協力する場面でミスをして、介護職が向いていないと感じる人も少なくありません。
介護の仕事では他の職員と協力する場面が多いですが、「協調性がないかも…」と不安に思う必要はありません。
実は、「協力できない」のではなく、業務に慣れていないだけである場合が多いんです。
私も最初の頃は、「言われた通りにやれば大丈夫」と思っていました。
しかし、仕事の流れを把握できていないと、何を優先すべきか分からず、思うように動けないことがありました。
その結果…
こういう状況に陥ると、「自分は協力するのが苦手なのかも…」と思ってしまいますよね。
でも、実はそうではなく、業務を覚えれば自然とスムーズに協力できるようになるんです。
協力するのが苦手だと感じる人は、まず業務をしっかり覚えることが大切です。
- 業務を覚えれば、次に何をすべきか自分で判断できる
- 相手のミスにも気づけるようになり、逆に助ける立場になれる
介護現場では「仕事の進みが遅い」と言われることもありますが、個人差があるため、気にしすぎなくて大丈夫!
「協力しなきゃ!」と焦ってしまうと、かえってミスをしてしまいますよね。
私もそうでしたが、焦って動くより、マイペースに確実に仕事をこなすことが大切です。
実際に働いてみると…
なので、「協力が苦手」と思っても、焦らず業務を覚えれば問題なし!
誰かと協力して仕事するの、苦手だなー😭
「私〇〇やるんで、みどりさんは□□やってください。」まではいいけれど
「□□、まだできてないの!?」と責められたりするのがつらい💦
それが嫌で施設の介護士はもう2度とやらないと決めた😂
次にやるとしても、訪問介護かな〜
みどり@私らしく生きる(@HSP37212420 Aug 14, 2022)
介護職を辞めたいと思うのは甘えではない

介護職を辞めたいと思うのは、甘えではないです。
その理由は、介護現場では身体的にキツい状況も多くあるため、精神的に参ってしまう場面も多いからです。実際にキツい現場を経験した職員が、辞めたいと思うのは当然の反応です。
もし、介護職を辞めたいと思ったら「甘えなのかな?」と思わないようにしましょう。
甘えではないのですが、辞めたいと思ったときの考え方が重要になります。まずは、辞めたいと思った理由を明確にして、改善ができるか考えてみてください。
それでも、どうにもならないのなら退職を考えても良いでしょう。
介護職が向いていないと思う人に試してほしい3つの対処法
一度でも介護職が向いていないと思ってしまったら、なにをやっても向いていないと思い込む人も少なくありません。
続いては、介護職が向いていないと思う人に試してほしい対処法を、3つ解説します。
- 介護職が向いていない内容を書き出す
- できることを目標にする
- 他者に相談してみる
介護職が向いていない内容を書き出す
自分の中で、介護職が向いていない内容を紙に書き出してみましょう。
というのは、紙に書き出すことで自分が向いていない内容が明確になり、対処法が見つかる可能性があるからです。
具体的には、レクリエーション、入浴介助、おむつ交換が挙げられます。
ちなみに、介護職が向いている内容も書いておくと整理がしやすいため、合わせて書き出してみてください。
介護の仕事には、身体介助やレクリエーションなど、さまざまな業務があります。
私も「この仕事、向いていないかも…」と感じたことがありました。
特に、大勢の利用者の前で歌うレクリエーションが苦手だったんです。
歌レクが向いていないと感じた理由
歌のレクでは、利用者の年代に合わせて童謡や軍歌などが選ばれることが多いのですが、私はそれらの曲をあまり知りませんでした。
そのため「歌レクなんて無理だ…」と感じてしまったんです。
苦手なことを克服するために試したこと。
最初にやったのは「自分が知っている曲」をリストアップすることでした。
とりあえず、知っている曲だけでレクを乗り切ろうと考えたんです。
しかし、同じ曲ばかりだと…
利用者から「いつも同じ曲やね」と言われてしまう。
これではダメだと思い、こっそり新しい曲を覚えることにしました!
1曲ずつレパートリーを増やした結果…
- 利用者が知っていそうな曲を調べて、ひとりで練習
- 1曲ずつ覚えて、少しずつバリエーションを増やす
- 最終的には、一週間分のローテーションができるように!
気がつくと、「歌レクが苦手」と思わなくなっていたんです。
介護の仕事で「向いていないかも…」と思う場面は、誰にでもあります。
でも、やり方を工夫して少しずつ慣れれば、自然とできるようになるものです。
「苦手だからやらない」ではなく、
「どうすればできるようになるか?」を考えることが大切ですね!
自分ができそうな仕事を目標にする
介護現場で、自分ができそうな仕事を目標にしましょう。
その理由は、自分ができそうな仕事をこなしていくと、自分自身の自信につながるからです。
例えば、手引き歩行が安全にできたり、おむつ交換ができたりが挙げられます。
自分ができそうな目標を達成していけば、自分ができる仕事が増えていくため、これまで向いていない仕事だったのが、気がついたら向いている仕事に変わるでしょう。
上記のように、目標を決めて地道に達成を繰り返していけば、自分自身のスキルアップにもつながるため、ぜひ試してみてください。
介護の仕事にはさまざまな業務がありますが、最初からすべてを完璧にこなすのは難しいですよね。
そこで私は「まずはできそうなことから始めよう」と考えました。
苦手なレクを克服するために試したこと。
私はもともとレクリエーションが苦手だったので、
簡単で参加しやすい「しりとり」から始めることにしました!
「しりとりなら誰でも知っているし、負担も少ない」と、そう考えたんです。
しりとりは、ルールを工夫することで、いろいろ形に発展させられるんです!
- テーマしりとり(例:「動物の名前」「食べ物の名前」)
- 昔話しりとり(例:「昔の遊び」「懐かしいもの」)
- 脳トレしりとり(例:「3文字以上の言葉限定」)
こうしたアレンジを加えることで、脳トレや回想療法にもつなげることが可能です!
最初はただの「しりとり」だったのに、少しずつレクの幅が広がっていきました。
最初から大掛かりなレクをやるのはハードルが高いですが、
この方法なら、レクリエーションが苦手な人でも、できることを増やしていけます!
「レクが苦手だから無理…」と思うのではなく、
「まずは簡単なことから始めてみよう!」という気持ちが大切です。
やっていくうちに、できることが増えて自信につながるので、
「できそうなことを少しずつ増やす」ことを意識してみてくださいね!
まずは1日も早く慣れる事と、
もゆ🖇(@momo_chiro_t Nov 22, 2022)
目先の目標はサ責になる事!
頑張るぞー‼︎
他者に相談してみる
介護職が向いていないと感じている人は、家族や知人に相談してみるのも良いでしょう。
というのは、自分では介護職が向いていないと思っていても、周囲の視点から見たら違うかもしれないからです。
もし、自分と周囲の意見が違ったときは、違う内容をしっかり聞いて改善できないか考えてみてください。
介護職を続けるかどうか悩んだとき、私は他者に相談をしました。
ただ、正直なところ、相談したからといってすぐに解決するわけではありませんでした。
相談しても、自分でも分かっているような想定内の回答が返ってくることが多かったんです。
- 「みんな最初はそうだよ」
- 「続けていれば慣れるよ」
- 「どんな仕事も大変なものだからね」
もちろん励ましてくれているのは分かるのですが、
「それは分かってるけど、どうすればいいの?」というモヤモヤが残ることもありました。
相談して良かったこともある!
ただ、すべてが無意味だったわけではなく、
「具体的な解決策」を教えてもらえたときは、相談してよかったと感じました。
例えば、
- 仕事のやり方を工夫するコツを教えてもらえた
- 職場の違う視点を知ることができた
- 「自分だけじゃないんだ」と気持ちが軽くなった
こうした「気づき」や「ヒント」を得られることがあるので、相談すること自体は無駄ではありません。
相談するときに大事なのは、「自分の状況や悩みをできるだけ具体的に伝えること」です!
細かく伝えれば、相手もより的確なアドバイスをくれる可能性が高くなります。
逆に、ざっくりと相談すると「頑張れ!」みたいな一般的な答えしか返ってこないことが多いです。
相談は「解決策を得る手段のひとつ」と考えること。
相談すること自体に解決を求めすぎると、「あまり意味がなかったな…」と感じてしまうかもしれません。
でも、相談は「新しい視点やヒントを得るための手段」と考えれば、活用の仕方も変わってきます。
もし今、介護職が向いていないと悩んでいるなら、
ぜひ 「具体的な悩み」を伝えることを意識して相談してみてくださいね!
【Q&A】介護職が向いていないと思う人のよくある質問
ここでは、介護職が向いていないと思う人からのよくある質問に回答しています。
介護職はどんな人が向いていますか?
他者と話すのが好きな人、お世話が好きな人、心配りや気配りができる人は向いていると言えます。
他にも、明るく接することができる人や楽しく仕事ができる人も、施設にいるだけで明るくなるため向いています。
介護職は若いうちは就かない方がいい?
介護職がやりたい人は、若いうちからでも問題はありません。
ちなみに、若いうちから介護業界で経験を積むとキャリアアップにつながるため、役職にも就きやすくなります。
向いていないと思うけど辞めたら甘え?
介護職が向いていないと感じる人が、仕事を辞めても甘えではありません。
ですが、辞める前に自分が向いていないと思う理由を書き出し、対処法がないか考えてみてください。
【まとめ】介護職が向いていなくても大丈夫!
本記事では、介護職が向いていない理由で辞める人の4つの特徴と、試してほしい3つの対処法や私の経験談も解説しました。
介護職が向いていないと思う人は、まずは自分が向いていない理由を紙に書き出してみてください。次に自分で改善できないか考えることが大切です。
そのままひとりで答えを出さずに、家族や知人にも相談してみてくださいね。
こちらのまとめ記事「介護職を辞めたい理由と8つの対処法!退職するタイミングも解説」では、さらに詳しく解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。
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