「介護職員初任者研修ってどんな資格?」と疑問をお持ちではありませんか?
介護の仕事が未経験だと、初任者研修が何を学ぶものなのか、どんなメリットがあるのか分からないことも多いですよね。実は、私自身も初めて介護職を目指したとき、同じ悩みを抱えていました。
本記事では、介護未経験の方に向けて、介護職員初任者研修の概要、取得する3つのメリット、そして次のステップへの進み方を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、介護職員初任者研修がなぜ必要なのかがしっかり理解でき、資格取得後のキャリアプランを描けるようになるでしょう。これから介護の世界に一歩踏み出す方は、ぜひ最後までお読みください!
介護職員初任者研修とは?

介護職員初任者研修は、介護職に必要な基礎知識や技術を学べる研修です。
この資格を取得すると、全国どこでも年齢に関係なく介護の仕事に就けます。介護職を目指す方にとって、最初に取得すべき資格といえるでしょう。
以下では、介護職員初任者研修の具体的なポイントを、4つ解説します。
- 受験資格
- 研修項目
- 費用
- 試験内容
受験資格
介護職員初任者研修には受験資格の制限がなく、どなたでも挑戦可能です。
未経験の方や年齢を問わず受けられる「入門資格」として、多くの方が介護職を目指す第一歩に選んでいます。
研修項目
研修では、介護職に必要な基礎知識や技術を学べる講義と演習が用意されており、未経験者にも分かりやすい内容となっています。
全体で130時間のカリキュラムが組まれており、詳細は以下のとおりです。
研修項目 | 研修時間数 |
---|---|
職務の理解 | 6時間 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
介護の基本 | 6時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
老化の理解 | 6時間 |
認知症の理解 | 6時間 |
障害の理解 | 3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
振り返り | 4時間 |
合計 | 130時間 |
このカリキュラムを修了すると、修了試験に挑戦できます。
研修費用
介護職員初任者研修の費用は、受講方法によって変わります。
ハローワークや制度を活用する場合は、一部の条件を満たせば、実質無料で受講可能です。詳細はハローワークの窓口で確認しましょう。
スクールで受講する場合には、一般的に3万円~12万円程度の費用がかかります。スクールの選択肢も多いため、自分に合った方法を検討するのが大切です。
修了試験
修了試験は、32問以上の選択式・記述式問題で構成されています。
合格ラインは70点以上(100点満点)で、科目ごとに1点以上の得点が必要です。
不合格の場合でも追試が用意されているため、再挑戦しやすいのが特徴です。
介護職員初任者研修を修了すると、介護職に必要な基礎力が身につき、全国で仕事を探せるようになります。
無資格と介護職員初任者研修の違いとは?

介護職で働く際、「無資格」と「介護職員初任者研修」の違いを知るのは重要です。
以下では、それぞれの特徴を解説します。
無資格の場合
無資格の方は、介護現場で高齢者に直接触れる身体介助ができません。
その理由は、十分な研修を受けていないとケガや事故を引き起こすリスクがあるためです。
また、法律でも無資格者による身体介助が制限されています。
無資格の場合、採用においても資格を持つ方と比べて不利になります。ただし、以下のような募集条件がある場合は採用されます。
- 未経験者歓迎
- 資格取得支援制度あり
上記の求人を探すと、無資格から介護職の仕事をスタートできます。
介護職員初任者研修を取得した場合
介護職員初任者研修を取得している場合は、高齢者に直接触れる身体介助ができます。具体的には、以下のような介助業務を担えます。
- 排泄介助
- 入浴介助
- 食事介助
上記の介助業務ができると証明するために、履歴書には介護職員初任者研修を必ず記載しましょう。
介護職員初任者研修を取得する3つのメリットとは?
現在、介護現場には無資格の人も多く働いています。しかし、介護職員初任者研修を取得すると得られるメリットは大きく、これから介護職を目指す方にとっておすすめの資格です。
以下では、介護初任者研修を取得するメリットを、3つ解説します。
- 介護現場で活躍の幅が広がる
- 一生使える「手に職」が身に付く
- 誰かの役に立てる
介護現場で活躍の幅が広がる
介護職員初任者研修を取得すると、高齢者に触れる身体介助が可能になり、介護現場での活躍の場が広がります。
具体的には、以下のような介助ができるようになります。
- 起床介助・就寝介助
- 排泄介助・食事介助
- 入浴介助・更衣介助
- 口腔ケア・軟膏塗布
上記の業務は、単なる介助にとどまらず、高齢者とのコミュニケーションを通じて信頼関係を築く機会にもなります。
また、実践を重ねていくとトークスキルや対人能力も自然と向上していくでしょう。
介護職員初任者研修は、スキルアップと活躍の場を広げるための大きなステップとなります。
一生使える「手に職」が身に付く
介護職員初任者研修は、有効期限のない資格です。
一度取得すれば一生使えるため、安定したキャリア形成に役立ちます。
さらに、この資格を取得した後は、実務者研修や介護福祉士といった上位資格へのステップアップも可能です。
介護職としての専門性を高めながら、より多くのチャンスを得られるでしょう。
誰かの役に立てる
この資格を取得すると、介護現場だけでなく、日常生活でも役立ちます。
例えば、家族の介護や体調不良時のサポートなど、身近な場面でも知識と技術を活かせます。
無資格の場合は、介護が必要な状況に直面しても何をすべきか分からず戸惑います。
しかし、介護職員初任者研修で学んだ知識があれば、何をどうすればいいのか分かるため、その場で対応できます。
介護職員初任者研修を受けるには?場所と勉強方法
介護職員初任者研修を受ける際には、どこで受講するのか、どのように勉強を進めるのかが重要なポイントです。
この章では、以下の2つの項目について詳しく解説します。
- 介護職員初任者研修を受ける場所
- 介護職員初任者研修の勉強方法
介護職員初任者研修を受ける場所
資格支援制度を活用する
働きながら資格取得を目指す場合、企業の資格支援制度を活用するのがおすすめです。
多くの介護施設や企業では、資格取得にかかる費用を負担してくれる制度を設けています。
キャンペーン割引をチェックする
資格スクールでは、期間限定で割引キャンペーンを実施しています。
こうした情報は公式サイトやメールマガジンで配信されるため、定期的に確認すると良いでしょう。
ハローワークで相談する
無職の方はハローワーク(職業安定所)の窓口で相談するのも選択肢の一つです。
ただし、ハローワークを通じた受講には条件が設定されているため、事前に確認が必要です。
ハローワークで相談する方は、以下の公式ページから確認してみてください。
公式ページ:
ハローワーク(職業安定所)
介護職員初任者研修の勉強方法
通学(スクーリング)と自主学習の両立
介護職員初任者研修は、通学(スクーリング)を中心に学びますが、自主学習も重要です。
講義では講師が重要ポイントを丁寧に解説してくれるため、忘れないようにメモを取るのが効果的です。
レポート提出で知識を深める
講義の後にはレポートがあり、提出が必要です。
レポート内容に間違いがあっても問題ありません。
講師からの添削を通じて、理解を深めていくのが大切です。
実技練習でスキルを習得する
通学時には、身体介助(おむつ交換、移乗、移動など)の実技を学ぶ機会があります。
最初は難しく感じますが、繰り返し練習すれば自然とスキルが身につきます。
介護職員初任者研修からのステップアップ!次に目指す資格とは?

介護職員初任者研修は、介護業界での第一歩として位置づけられる入門資格です。
介護初任者研修取得後は、介護現場で経験を積みながら、さらなるキャリアアップを目指せます。
ここでは、次に目指すべき資格として、以下の2つを解説します。
- 実務者研修
- 介護福祉士
実務者研修
実務者研修は、介護福祉士の受験資格を得るために必要な研修です。
この研修を修了すれば、より専門性の高いスキルを習得できます。
実務者研修には450時間のカリキュラムがありますが、介護職員初任者研修を修了している場合は約130時間が免除され、320時間で修了可能です。表にすると以下のとおりです。
資格の有無 | 研修時間 | 学習期間 |
---|---|---|
無資格 | 450時間 | 約6ヶ月 |
介護職員初任者研修修了 | 320時間 | 最短4ヶ月 |
上記の研修内容には、より高度な身体介助や医療ケアの基礎が含まれており、介護現場で即戦力として活躍できるスキルを磨けます。
介護福祉士
実務者研修を修了し、3年以上の実務経験を積むと、介護福祉士の受験資格を得られます。
介護福祉士は国家資格であり、取得すれば収入アップや業務の幅が広がるメリットがあります。
必要条件 | 内容 |
---|---|
実務経験 | 3年以上 |
必須研修 | 実務者研修 |
介護福祉士の試験は決して簡単ではありませんが、以下の勉強法を実践すれば効率的に合格を目指せます。
- 過去問を繰り返し解く
- 過去問を徹底的に解き、解説を読み込めば「なぜその答えになるのか」を理解する。
- 解き方を工夫する
- 同じ過去問で9割以上正解できるようになったら、新しい過去問に取り組む。出題形式が異なるため、幅広い対応力を養う。
- 継続的な学習
- 毎日少しずつ勉強を続けていくうちに、知識が定着し、試験本番のスピードアップにつながる。
私が介護福祉士の試験勉強で意識していたのは、「過去問を解くこと」でした。
単に解くだけではなく、解説をしっかり読み込み、「なぜ、この答えになるのか?」を徹底的に理解することを意識していました。
何度も繰り返すうちに、問題を解くスピードが上がり、効率的に学習できるようになります。
ただし、同じ過去問を9割ほど正解できるようになったら、新しい問題に取り組むのがおすすめです。
なぜなら、本番の試験では出題範囲は同じでも、問題の出し方が異なるため、柔軟な対応力が求められるからです。
ちなみに私は、参考書をほとんど読まずに、この過去問中心の勉強法で合格できました。
私が勉強するときに重視していた「過去問5年分」がセットになったテキストはこちら!
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過去問を解きながら試験対策を進めたい方には、こういう教材があると心強いですよ!
介護福祉士を目指すメリット
介護福祉士の資格を取得すると、次のような効果が得られます。
- 仕事のやりがい
- 利用者に質の高いサービスを提供できる。
- 家族にも役立てられる。
- モチベーションの向上
- キャリアの可能性が広がる。
- 将来的な目標も明確になる。
介護職員初任者研修はキャリアを積む第一歩であり、その後の実務者研修や介護福祉士への道筋を開く重要な資格です。
ステップアップを目指し、より多くのスキルを身に付け、介護業界での可能性を広げられます。
計画的に学び、着実にキャリアを築いていきましょう。
【まとめ】介護職員初任者研修を取得して第一歩を踏み出そう
本記事では、未経験者が介護職員初任者研修を取得後に得られるメリットや、その後のキャリアアップの方法について解説しました。
介護職員初任者研修を取得すれば、介護現場での身体介助を含めた実践的なスキルを身に付けられます。また、仕事だけでなく日常生活や身内の介護にも役立つため、取得しておいて損はありません。
さらに、この資格を取得したあとは、実務者研修や介護福祉士といった上位資格へのステップアップも可能です。介護のプロフェッショナルを目指す方には、まず初任者研修を受けるのを強くおすすめします。
以下の記事では、介護職員初任者研修を取得すべき内容を載せていますので、合わせてご覧ください。
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